- カルカルの由来 - 情弱を狙い 流行りのIT Serviceを売るのが俺の仕事 パリッとしたsuitに映える革靴 necktie締め直し 公的自己意識のswitch on 既得権には迎合  隙間に入っては金勘定 得意技は二枚舌と使嗾 customer satisfaction 満たされれば方法は何でもいいのさ 意外だろ 俺にもrealistな一面があるんだよ  若い頃 white collarなんてダサすぎると思っていた  blue collarなんてイタすぎると思っていた  それが今や時局乗り切る為に ダサくもイタくも成る俺がいる remember that time is money 精出す週5のroutine work Benjamin Franklinの言葉は万鈞の重みがある  気合で始まる月曜も金曜の夕刻にはくったくた  車窓に映る顔は若くない それは髪の色の変化にも見て取れる  もっさりを ばっさりと すっきりしたい そろそろ切り時  土曜は1日 部屋着のまま一歩も外へ出ず 家族全員ダメ人間と化す  日曜は午前中にカルカルで髪を切り 午後は読みかけの本を読み切り  曲でも書く 緩い休日を過ごす  想像していた未来とは大分違う未来にいるがわるくもない これが 最近の俺の生活cycle 俺のprivacyの一部だったカルカル もう20年来の付き合い  個別に与えられた有限な時間と事情  判ってるがやっぱり残り惜しくて寂しいや  ある時期を除き1、2ヶ月に1度のpace 俺の雑な計算によりゃ 20年でtotal約3m60 切ってもらった事になる 二人とも長い間ありがとう そして 本当にお疲れ様 sign poleの謎は深まるばかり close downしても関係は深まるばかり 俺もこの先 畑違いな仕事に就いてるかもしれないし 全く別の景色を眺めてるかもしれない  これも揺らぎの中を生きる人間の相  年齢知ったのはつい此間 本名知ったのもつい此間  共通の友人を亡くしていたと知ったのは本当につい此間 その共通の友人の話を聞いた瞬間 奇しき巡り合わせに俺は震えた 筆舌に尽くし難い 感情が込み上げて 陰乍ら少し泣いた その夜 夢に出てきたmonotoneな青春時代  実学も科学もこんな日は煩わしい 素直に因果でいんだ  カルカルの二人は既に俺の一生の友達 次は何処の店にする  今度は俺が奢るよ そん時聞かしてよ カルカルの由来